ソーシャルワーカーとサマータイムの悲劇

前回のブログで、サマータイム(夏時間)へと変更する週は、交通事故や気分変調やら悪いことが色々と起こりやすい!と書いたのですが、まさにそのまんまの週でしたよ先週は・・・

交通事故には合わなかったけど、患者さん達の気分変調の当て付け(?)にされサンドバッグのごとくボコられたのでした・・・ってのは言い過ぎだけど、ま〜みんな結構ムーディーだったよね先週は(私も含めて)。私なんて、患者さん達から4回も怒鳴られたもんね!それも不条理に(と私は信じているが、もしかしたら私の失態の数々に患者さん達の堪忍袋の緒が切れた可能性も十分あり得る 笑)。


まず1回目は、透析患者さんが使う乗合バス「ハンディーダート」の件で。

電話(私)「あ、〇〇さん(患者さん)の奥さん、おはようございます。あのハンディーダートの予約なんですが、土曜日だけ空きがないみたいで、自動予約設定ができないんです。ですので毎週ハンディーダートの予約課に電話して個別に予約をとってもらわないといけないそうなので、お願いできますか?」

電話(〇〇さんの奥さん)「え?それってあんたの仕事じゃないの?」

電話(私)「いえ、透析科までの交通手配は基本的に患者さんご本人か、ご家族の責任と言う形でお願いしています。ソーシャルワーカーとしては自動予約なんかのサポートはしますが、毎週の個別予約などは責任問題なんかも出てきますのでご家族の方にお願いしております」

電話(〇〇さんの奥さん)「なに言ってるの!そんな毎週ハンディーダートに電話する時間なんてないわよ!私だって毎日働いて忙しいのよ。それに夫の面倒も見なきゃいけないのに。できるわけないでしょ!あんたがやりなさいよ!あんたの上司だしなさい!マネージャーにクレームつけるわ!!!怒怒怒」

電話(私)「こんなガミガミ文句言って、マネージャーにクレームする時間があるんなら、さっさとハンディーダートに電話して今週分のバス予約しろ!」

・・・と言いそうになったものの、言わなかった医療ソーシャルワーカーシンペー(当たり前だろ!?)。なんとか言葉を飲み込んで「では上司の方から連絡させて頂きます」と言って電話を切った。

あ〜あ、これって私が悪いの?病院やクリニックや医者に行く時って、向こうからのお車手配を期待するもんなのか?普通は自分でタクシーなり、バスなり、救急車利用して行くんじゃなかったんだっけ?と自分の常識を今一度確認する私。そんな中、2件目のケース。


2件目 透析患者さんが使う乗合バス「ハンディーダート」キャンセルの件

患者さん「あ、ソーシャルワーカーさん。私のバス今日来なかったんだけど確認してくれない?」

私「あ、いいですよ」(早速ハンディーダートに連絡して毎週月水金の往復で自動予約再設定してもらう)

私「問題解決できました。いつも通りの月水金往復で自動予約が再設定されましたので、今日の帰りのバスから利用できますよ」

患者さん「あ、帰りはいらないよ」

私「今日の帰りのバスはいらないんですか?」

患者さん「そうじゃなくて、これからずっと帰りのバスは要らないって言ってるの!」

私「え?帰りのバスは全部要らないってことですか?」(だったら最初に言えよ!ミニ怒)

患者さん「そうだよ!」

私「あの、では透析後はどうやって帰るんですか?」

患者さん「電車使って帰るよ、ハンディーダート待つの面倒くさいから」

私「本当にハンディーダートの帰り便、月水金すべてキャンセルしてもいいんですね」

患者「そうだって言ってるだろ!さっさとキャンセルしろ!怒怒怒」

私「だったらお前がハンディーダートに電話してキャンセルしろ!」

・・・と言いそうになったものの、言わなかった医療ソーシャルワーカーシンペー。なんとか言葉を飲み込んで「は〜い、キャンセルしときます!」と言ってこの業務は終了。

ハンディーダートって誰でもキャンセルできるんだけどな〜。っていうか人に物を頼む言い方ってあるんじゃない?ま〜確かに私も何度もしつこい聞き方してくどかったのは認めるけどね(だって、後からやっぱり帰りも必要だから予約し直して!って言われるのが嫌だったんだもん)・・・とブツブツ独り言を呟きながら廊下を歩く変なソーシャルワーカーがここにいたのでした。


3件目 当日ハンディーダートが来ない!

電話(患者さん)「あのソーシャルワーカーさん。私のハンディーダートが迎えに来ないんだけど。どうやって透析に行けばいいの?」

電話(私)「あ、もう今からだとハンディーダートの予約も出来ないので、申し訳ないんですけどタクシーで来てもらえますか?帰りのタクシー代はこっちで持ちますから(破格のオファーだよ!)」

電話(患者さん)「え・・・タクシー?自腹で?」

電話(私)「はい、お願いします。帰りの分はこっちで出しますから(強調)」

電話(患者さん)「・・・うるせ〜!あっちいけ!こっちは色々問題があって大変なんだよ!!!怒怒怒」

電話(私)「・・・・もしもし?あの、もしもし?」(一体何が起こってる!?)

電話(患者さん)「あっち行けぇ〜!」

電話(私)「あの・・・私に何かして欲しいことありますか?それとも電話切りましょうか?」(あっち行けって言われても電話だし・・・)

電話(患者さん)「じゃ、タクシー会社に電話してタクシー手配してください。自腹でそちらに行きます」

電話(私)「あ、はい、分かりました。では今からタクシー手配しますね」

電話(患者さん)「ありがとう。じゃータクシー待ってます」

電話(私)「ところで、あっち行け!って何だったんですかね?あれって私に言ったんでしょうか?もしそうなら、タクシーくらい自分で手配しろ!」

・・・と言いそうになったものの、言わなかった医療ソーシャルワーカーシンペー。なんとか言葉を飲み込んで「あと5分でタクシーそちらに着きます」と言って電話を切った。

それにしても、あれは一体なんだったんだろうか?突然叫ばれてビックリした。普段は大人しい人なのに、なんだか違う一面を見てしまったようで怖い(笑)。ま〜あれは私に向けてじゃなくて、誰か彼の側にいた人に向けられてた可能性もあるけど、それにしてもあの言い様はないよな〜。誰に対してもきちんとした言葉を使うことが大切だよね!と小学生の時に教えられた道徳を私は思い出すのでした(実践は・・・あまりしてないかも)。


4件目 ハンディーダート予約課のおばちゃんオペレーター

電話(私)「あ、もしもし。ハンディダートの予約をしたいのですが」

電話(オペ)「はい、じゃーIDナンバーを言ってください」

電話(私)「あ、すいません。私ソーシャルワーカーなんですけど、患者さんのIDナンバー分からないんで名前で言いますね」

電話(オペ)「はい、どうぞ」

電話(私)「あの難しい名前なので、スペルで言いますね。E、L、A・・・」

電話(オペ)「スペルいいから、名前で言って!」

電話(私)「いや、でもこの名前はスペルで言わないとちょっとむず・・・」

電話(オペ)「いいから名前で言えや!!!怒怒怒」

電話(私)「あ〜!?・・・分かりましたよ。〇〇〇〇〇〇って名前です!」(なんだこのババア!?)

電話(オペ)「・・・スペルで言って」

電話(私)「だからスペルで教えるって最初っから言っただろ!人の話聞け!」

・・・と言いそうになった言葉を飲み込もうとしたものの、やっぱり言ってしまった医療ソーシャルワーカーシンペー。おまけに「はい、じゃー言いますよ。よーく聞いてくださいね。まずはE、次はL、そして・・・」って風にバカ丁寧に説明してやってさらにおばちゃんをイラつかせた底意地の悪いソーシャルワーカーがここにいるのでした。

それにしてもこのおばちゃん、カスタマーサービス業をなんだと思ってるんだ?IDナンバーが出てこなくて、仕事が遅くなるのが嫌でイライラする気持ちは短気な私にもよく分かるけど、お客に怒鳴りつけるなんて言語道断。だいたい人が話してる途中で遮ってくるのが許せません。人の話は最後まで聞きましょう!これも小学校で習ったよね???


と、こんな感じで私は先週4回も怒鳴られる羽目に。それも全部ハンディーダートの件で。だいたい交通手配は自己責任なんだから各自でやれや!と「みんなの味方!お助けマン!」である(か?)医療ソーシャルワーカーって立場も忘れて怒鳴りたくなります。だいたいサマータイムのせいかどうか知らないけど、みんな本当にイライラしすぎなんだよ・・・っと言おうと思ったんだけど、よ〜く考えてみると一番イラついているのは私だったりして(笑)。そう思うと、もしかしたら、私が患者さんやオペレーターのおばちゃんから怒鳴られたのも、私のイライラが伝播したからなのかもしれない。いや、もしかすると向こうこそ「なんだこのイラちで失礼なソーシャルワーカーは!?」って思い、いつもなら我慢するところをサマータイムの時差ボケで堪忍袋の緒が切れてしまい怒鳴り散らしたってのが本当のところかもしれないな〜と、だいぶ時差ボケも治って気分も落ち着いた今週の私は思うのでした。とにかく私に必要なもの、それは忍耐力と自制心と寛容な心だね!笑

おわり
このブログによく登場するハンディーダートバス

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