ドーナツ解禁

それでも晴れていると私はじっとしていられないたちなので、外にお出かけするのですが、「お出かけ」と言ってもここは大都会東京と違って小都会バンクーバー。自然鑑賞する以外に遊ぶような所もないので、ここでの「お出かけ」とは主に散歩・ウォーキング・ハイキングの事を指します（笑）。ま〜健康的でいいんだけどさ。おまけにバンクーバーは景色のいいウォーキングコースがたんまりあるから、散歩には困りません。そんな訳で今週末もお散歩に行ってきました。

いつもは海沿いのSea Wallと呼ばれている岸壁沿いに作られた10kmほどのウォーキングコースを歩くのですが、なんだか毎週末おんなじコースを歩いているので、今日は目的地を変えたいと思います。さて、どこにしようかな？そんな時にハッと思い出したのがドーナツのお店。「あ、そうだ、ずっと行ってなかった私の大好物のドーナツ屋に行こう！」

そう決めると、私はグランビルアイランドというバンクーバー市内にある中洲（？）のような島に向かって歩き始めました。このグランビル島には市場があって、野菜、果物、肉、魚、パン、チーズ、デザート・・・なんでも売っている、ちょっとお洒落な雰囲気のマーケットなのです。そして私の大好きなドーナツ屋もそこにあるのでした。

ただ私はカナダに戻って以来この市場に一度も行っていません。コロナ禍で市場が閉まっていたって聞いていたし、仕事柄人が沢山集まりそうな所に行くのは避けていたからです。でもBC州では今月から「コロナ終息計画ステージ3」に突入し、店内での飲食が解禁となり、公営施設や屋内イベントなんかも再開され始めました。またマスクの着用も強制ではなくなり、「推奨」という形で実質的には個人の自由に任されるようになりました。ま〜医療現場で働いている身としては、まだまだマスクは皆んなに着けてもらいたんだけどな〜・・・と思ってしまうのですが、でも個人の判断に任せるというのがお上の方針なので、これが凶と出ないことを祈るばかりです。ちなみに病院内ではマスクの着用は現在も続いていて、患者さんも職員も皆んな着用しなければいけません。ただこの「コロナ終息計画ステージ3」に突入するにあたり、その条件であるBC州民のワクチン接種率の目標値（約70％）と新規感染者数の基準値（現在１日100人以下）は満たされたので、数ヶ月前の逼迫した医療現場の状況を顧みれば、今はかなり落ち着いた状況にあると言えます。そんな訳で規制も緩み、街中に活気もちょっと戻りつつある中、私も気分転換がてら市場にでも行ってみようかな〜と思い立ったのです。それに久しぶりのドーナツも食べたいしね！

グランビア島は予想以上の人出です。ま〜無理もないよね。夏が来たっていうのになかなか遊びにも行けなくて、それがやっと出かけても良くなったんだから気分転換したいのは皆んなも同じに違いない。でも人慣れしてないせいか、こんなに人が多い所にいるとちょっと緊張する。ま〜私はもともと人混みが苦手・・・っていうか、人嫌いだけど（ではなぜソーシャルワーカーをしている！？笑）、やっぱりコロナ禍で職場の同僚と身近な友達以外とは交流していない生活を送ってきた身としては、ワンワンと大勢人がいる市場の中にいるとドキドキする。これもコロナ禍が及ぼす心理的影響の一つなのか！？いやいや、それもそうだけど、実際マスクしてない人が多いのが一番の理由かも。これだけはやっぱりちょっとね〜、マスク慣れしたせいもあるんだろうけど、屋内でマスク無しの人がいっぱいいる環境は気分的にはまだまだリラックスできね〜。そして肝心のドーナツ屋といえば・・・すっげい行列が出来ている！！！（だから人混みは嫌いなんだよ〜怒）コロナ禍以前の通常営業時なんて、そこそこ人気はあったけど、こんな行列ができるような店じゃなかったのにな〜。意外にこの店の隠れ（？）ファンが多かったのか？それともコロナ規制解禁と共に皆んなのドーナツ欲も解禁されたのか？

そんな私もドーナツを今日から解禁し（減量計画は頓挫）、この延々と続く列に並びましたよ。せっかくここまで歩いて来たしね。おまけに朝ごはんも昼ごはんも食べるチャンスを逃したから腹ペコだし。列に並んで延々20分後、イライラしてきた私にもようやく順番が回ってきて、ついに念願のドーナツにありつけました！3つくらい買おうと思ったものの、周りの人々の購買欲への対抗心＋私の空腹からくる判断力欠如の影響を受け、気がつくとこんなにドーナツを買っていました（どんだけ食うねん？）

そんな訳で、空腹だった私はその日のうちに12個のドーナツをペロリと平らげたのでした・・・そしてその後、重度の胃もたれに涙するのでした（食べ過ぎだよ！）。

おわり