森林浴のすすめINバンクーバー
森林浴は、英語でForest Bathingと呼ばれます。でもこのアイデア、そもそも日本から来ています。Forest Bathingはこちらではまだまだ知られていませんが、でも森林浴の効果は日本のみなさんは良くご存知だと思います。森林浴は:
- 血圧に良い
- 心拍数を安定させる
- ストレスホルモンを低下させる
- 免疫システムを強くする
- 気分を落ち着かせる
などなど、心身共に多大なる効用があります。私は生まれてから今までずっと自然豊かな環境(ド田舎とも言う・・・)で生活してきたので、森林浴というのは特に意識したことはないのですが、確かに森の中に入って土や木々の甘い香りがする新鮮な空気を吸うと、腹の中にたまったストレスという黒いモヤモヤが、はぁ~と押し出されて、そのあと綺麗な空気がすぅ~と体に入って、爽やかな、そして高揚した気分になります。最近は、雨ばっかりで気分も湿っぽくなり、仕事へのやる気もしおれ気味だったので、思い立ってバンクーバーの中心部にあるスタンレーパークと呼ばれる森を歩いて来ました。
バンクーバーは面白い街で、ダウンタウンと呼ばれる繁華街のなかに広大な森が存在しています。これがスタンレーパークです。400ヘクタール(東京ドーム85個分)の広大な森がダウンタウンの西側に広がっていて、ゆっくり森の中を歩けば1~2時間は森林浴を楽しめます。また森の周り10kmは、SeaWallと呼ばれる海岸沿いの遊歩道が伸びていて、海も森も同時に楽しむことが出来るのです。夏場は人でいっぱいの海岸沿いの遊歩道も、雨の冬場は閑散としていて、静かな散歩を楽しむには最高です。森の中も静かで、湿気を感じながら、雨がっぱを着て森林浴を楽しむのがバンクーバー流です。
今日ももちろん雨なので、びしょ濡れになるのですが、森の中だと不思議と気になりません。むしろ自然と一体になったような感じで気持ちが良いくらいです。目に入る木々の色、歩道に点々と広がる水溜り、雨の音、足が土をける音、森の匂い、鳥の鳴き声、そしてたまにすれ違うランナー・・・そんな一つ一つのものに神経を集中させていると、自然にマインドフルネスをしていて、森を歩きながら瞑想しているような落ち着いた気持ちになります。
まさにこれこそが、内向的ソーシャルワーカーな私にピッタリな休日の過ごし方ではないですか!私のアパートからこのスタンレーパークはそんなに遠くないので、もっと頻繁に行けるはずなんですけど、雨の休日はつい布団の中でウダウダしてしまうんです。どうして体に良いことは脳みそが拒否するんでしょうね?ストレス疲れしている時は、適度な運動、野菜中心の食事、たっぷりの水を飲んで、早寝早起きをするのが一番の回復方法なのに、私の脳みそは、一日中布団の中で過ごし、ポテトチップスを昼ごはん代わりに食べ、炭酸飲料を飲んで、スマホのゲームで夜更かしがしたくなるんです。結果、ぜんぜん疲れがとれない!!!
患者さんのストレスを受け止める医療ソーシャルワーカーにとって、セルフケアは必須事項です。セルフケアの上手いソーシャルワーカーは、仕事もデキル!これ本当です。休日を充溢して過ごしている同僚は、月曜の朝でも元気爽やかで、あくびの一つもしません。そして、ぐちぐち文句も言わず、イライラもせず、その代わりニコニコして職場の清涼剤としての役割を果たしてくれるのです。それに対して、休日をダラリンと過ごしたソーシャルワーカーは、目にクマをつくり(寝た時間は誰にも負けてないはずなのになぜ・・・)、あくびとため息を一緒に出して酸欠に陥り、電話にでる声も思わず邪険になって患者さんを黙らせてしまい(これは良いけど 笑)、出勤したばかりだというのにすでに帰りたくなってしまう、デキナイソーシャルワーカーの見本としての役割を果たしてくれるのです。
去年は後者だった私の今年の目標は「清涼剤のような医療ソーシャルワーカー」になること。それを達成するために、これからは色々なセルフケアを週末に試してみたいと思うのです。ところで先週は何やったんだっけ・・・あ、蟹とカジノ!いや違う、それは先々週だった。先週は・・・ボーっとしてたんだった(笑 記事参照)。まぁーボーっとする時間も大切です、が、どうせなら今週の森林浴みたいに、なにかマインドフルネス的な活動と組み合わせたほうが布団にもぐってボケェーとするよりは健康的かもしれません。そして肝心の来週のセルフケアは・・・ムフフそれは実はもう決めてあるのでした。これは私の数少ない趣味の中でも一番のものです!さぁーそれは来週末までのお楽しみということで!えへへ
P.S ちなみにジムと友人との食べ歩きも、セルフケアの一環として、まだまだ頑張って(?)やっていますよ(↓過去記事参照 笑)
(↓ダウンタウンとスタンレーパーク)
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