ソーシャルワーカーの休日INロンドン
ロンドン二日目。なんとか時差ボケも克服し、朝の10時前に起きることに成功!
ちなみに時差ボケを早く治すコツは:
• 朝8時に起きる
• 朝ご飯を食べる
• 日光を浴びる
• 散歩をする
• 昼寝を我慢して夜10時に寝る
• 現地の時間しか見ない!
とくに最後の現地の時間しか見ないのは大切です。ついつい「イギリスは朝10時、ってことはカナダは午前2時か~」って時差を比較したくなるのですが、これをやると深層心理が反応してしまい、すぐに眠くなって時差ボケ地獄に陥ってしまいます。
え?こっちは何時かって?今イギリスは夜の10時で、カナダ時間では午後2時ですが、それが何か?あ、しまった!眠れなくなる・・・笑
(↑ イングリッシュ・ブレックファースト)
さて、今日は一日ロンドンの中心部を散策してきました。ロンドンは見所が多いので、気が付くと6時間以上歩き続けてました。おかげで足が痛い。でも、なんと今日は晴れ間ものぞき、この冬のロンドンで陽射しを浴びることが出来たのです。なんという奇跡でしょう!私、もしかしたら「晴れ男」かもしれないと最近思うのです。というのも、ここんとこ3連勝で旅行先では晴れが続いているからです。おまけに雨と曇りで有名な冬のロンドンにも晴れをもたらすことが出来るんだから、私は正真正銘のハレオトコに違いありません!!!
私のロンドンでのお気に入りは、テムズ川沿いの遊歩道を歩くことです。Golden Jubilee橋から、ロンドン橋、タワーブリッジへと歩いて行くと、有名なシェイクスピア劇場や、テート・モダン美術館、Golden Hindと呼ばれるガレオン船など、お上りさんには必須の観光名所に次々に行くことが出来るからです。また川の向こう側にはセントポール大聖堂やロンドン塔も見れて「ロンドンにいるんだぁー!」という興奮も高まり、隣のお上りさんに負けじと私も写真を撮りまくるのでした。
その後は、ロンドンのイーストエンドと呼ばれる地区を散策しました。ここでの目的は、昨日ちょっとだけお話ししたセツルメント運動発祥の地、Toynbee Hall (トインビー・ホール)を訪れる為なのでした。Toynbee Hallはセツルメント運動の切っ掛けとなる1884年に、ロンドンでも有数のスラムだったイーストエンド地区に建てられたセツルメントハウス第一号です。ここにオックスフォード大学とケンブリッジ大学の学生が住み、イーストエンド地区の住人に社会奉仕をすることで、貧困問題の解決を図り、富める者と持たざる者とのギャップを埋めようと努力したのでした。そしてこのToynbee Hallを皮切りに、セツルメント運動は、イギリスを始め、アメリカ、カナダ、そして日本にも波及し、100以上のセツルメントハウスが世界各国に作られました。ソーシャルワーカーという専門職はまさにここから始まったのです。つまりToynbee Hallは私たちソーシャルワーカーにとっての「聖地」なのです!(ってのは言い過ぎか? 笑)。
さてご覧の通り昔の面影はまったくないToynbee Hallなのですが、今でもコミュニティセンターとして様々な福祉サービスを提供している現在のToynbee Hall ↓
ここイーストエンド地区なんですが、今も公営住宅中心の移民の多い貧困地区なのですが、ここにもバンクーバーのダウンタウンイーストサイド地区のようなジェントリフィケーション(Gentrification 高級化)が進んでおり、少しずつ高級住宅やトレンディーなお店・レストランに浸食され始めています。この様子だと、このイーストエンド地区も10年後にはPosh(お金持ち)な街になってしまいそうです・・・ため息。
貧困地区といってもジェントリフィケーションの影響か、沢山の若者が通りにはあふれ、お祭りのような生き生きした活気に溢れています。私は、Poshと呼ばれる綺麗で静かなお金持ちの地区よりも、貧困地区と呼ばれる場所の方が基本的には好きです。なぜなら、貧困地区の方が常に活気にあふれ、コミュニティの住民同士が密接に繋がっているからです。もちろんこれは生存するための必要性に迫られてのことかもしれませんが、それでも人が人とが深くかかわっているコミュニティは、温かく人間味があって落ち着きます。そんなわけで、今日は丸一日ソーシャルワーカーの「聖地」イーストエンド地区をグルグルと歩き回ってきました。
私は普段はこんなソーシャルワーカーな旅はしないんですけど、でもこれ、結構面白いかも。観光ガイドには載ってない、庶民の歴史を身をもって感じる・・・これこそ私が求める異文化体験だ!と今日は一人感激(?)に浸りながらロンドンの穏やかな日曜日を過ごしたのでした。明日はまた移動します。次の目的地は・・・つづく
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