エドモントンへの週末旅行


ここんとこ仕事でムシャクシャしてストレスレベルが急上昇中だったので、気分転換に週末を使って旅行しようと考え、航空券が一番安かったエドモントンへ行ってきました。

同僚や友人に「エドモントンに週末バケーションしに行くんだぜ~」と自慢したら、「は!?」とか「え!?」とか「WHY!?」とかって次々に呆れられ、さらに「エドモントンなんて何もないよ。あるとすれば北米一の広さを誇るWest Edmontonショッピングモールぐらいだけじゃね」と皆そろって言うのです。じゃーあんた達はエドモントンに行ったことがあるのか?って聞けば、「あんなとこ行く理由がないから行ったことないよ」とこれまたボロクソに言うのです。「でも私の親戚がエドモントンに住んでいるよ」とも皆が皆そろって言うのです。どうやら話を総合すると、エドモントンとはショッピングモール以外見所のない、でもなぜかみんなの親戚が住んでいる街なのだと言う事が分かりました。



そんな訳で、金曜日の仕事を終えた私はそのまま空港に直行し、ショッピングモールだけが有名なエドモントン行きウエストジェット235便に乗るのでした・・・っと思ってたら、いきなりの遅延。2時間以上待たされて、もともと盛り上がっていない気持ちがどんどん冷めて、もうめんどくさいからエドモントンじゃなくて自宅のベットンに戻ろうか?なんてくつまらないオヤジギャグを考えてしまうくらいに盛り下がっています。だって今から出発してもエドモントンに到着するのは夜の10時すぎ。ショッピングモールも閉まっちゃって、なんにもやる事ないやんけ!と絶望的な気分になります。こんなドヨ~ンと暗い気持ちになるなんて、一体何のために私は週末旅行にいくんでしょう・・・



いやいや、そんな疑問を持っちゃダメだ!これはあくまでも気分転換のため。何もなくたっていいじゃないか!ホテルの部屋でゆっくりまったりボ~と過ごせばいいんだからさ!と自分で自分を慰めたら、少し旅行へのやる気(?)が出てきました。そうして2時間30分遅れでやっと飛行機は離陸し、バンクーバーから飛ぶ事およそ1時間、無事アルバータ州エドモントン市へと到着したのでした。


「おやまあ~、なかなか立派な空港じゃの~」


なんにもない、なんにもない!って呪文のように周りから言われていたので、地元信州松本空港みたいな超スーパーローカル空港をイメージしていたのに、バンクーバー国際空港にも負けず劣らずの立派な空港ではありませんか、エドモントン国際空港。これは街にも期待できそうだ!とだんだんワクワクしてきました。



エドモントン国際空港からダウンタウンまではシャトルバスで約45分。結構、市街地から離れています。でもバンクーバーと違って、高速道路から見える景色に山はいっさい見えず、ただひたすら平原が広がるその風景は、それだけで「あ~知らない土地に来たんだなぁ~」と私を興奮させてくれます。今週末泊まるホテルはCoast Edmonton Plaza Hotel というカナダのチェーンホテルなのですが、最近、日本のAPAホテルに買収され、今はAPA系列のホテルになったのです。物は試しにと、日本で作ったAPAカードをフロントで見せたら、なんとスプリームキングルームへとアップグレードされました。らっき~。さらにその部屋のトイレを見てビックリ!なんとウォシュレットが付いているのです!!!!!日本では普通の光景であるウォシュレット・・・私、カナダのホテルで今までウォシュレットがあるとこなんて見たことも聞いたこともありませんよ。高層階19階の夜景の見えるスプリームキングルームで、久しぶりのウォシュレットを味わったら(?)、あ~これだけでもエドモントンに来た甲斐があったな~!と嬉しくなりました。


そして翌朝、広いキングベットでぐっすり眠った私は、爽快な気分でダウンタウンを探検する事にしました。ホテルのすぐ隣ではFarmer’s Marketと呼ばれる朝市が開かれていて、そこそこの人が集っています。そこで売られているブルーベリークロワッサンを食べてみたら、外はサクッと中はカスタードクリームがしっとり詰まっていてなかなか美味ではないですか。その先にはホットドッグのお店もあって、これもまたなかなか旨そうだったので、普段はやらない朝マックならぬ朝ドックを食べました。


(↑かじったブルーベリークロワッサン)


エドモントンのダウンタウンの通りは、碁盤の目のように整然と作られているので、地図がなくても自分がどこにいるのか簡単に分かります。また道も広くて歩きやすいです。そしてこのダウンタウン、多分平日はビジネスマン&ウーマンで賑やかなのでしょうが、なにせバンクーバーと違ってダウンタウンに住む人が少ないのか、土曜日だというのに人っ子一人いません。車が一台も通らないだだっ広い道を一人で歩いていると、まるでこの世の中には自分以外の人が消えてしまったんじゃないか?なんて気分になります。この気分・・・最高!!!日常業務で人との感情労働に勤しむソーシャルワーカーの私にとって、この人のいない環境、とっても落ち着きます(笑)。人がいなくて、静かなダウンダウン。あ~これだけでもエドモントンに来た甲斐があったな~!とまたまた嬉しくなりました。

(↑だれもいない・・・土曜日なのに)


エドモントンという街は、ノースサスカチュワン川という大きな川を中心に作られています。そしてダウンタウンの川沿いは綺麗に整備された公園が広がっています。晴天で気温は26度、湿度は限りなくゼロに近いこんな日はハイキングするしかありません。と言うことで、私、この川沿いを3時間近く散策しました。すごい気持ちよかったです。


毎日30分以上のウォーキングは、ストレス解消や鬱に有効だ!って認知行動療法をグループで教えていた時に、私もよく口をすっぱくして言っていたのですが、ほんとウォーキングは気分転換に有効です。普段は3時間なんて歩いたらくったくたになるけど、いつもと見える景色が違うせいか、それともクロワッサン&ホットドックパワーのせいか、歩けば歩くほど気分が爽やかになりました。また景色に集中しながら歩くせいか、うまいことマインドフルネス効果にもなって、仕事上の嫌なこととか一切考えず、とにかく歩く事に集中できたように思えます。あ~これだけでもエドモントンに来た甲斐があったな~!と再再再度、嬉しく思ったのでした。

・・・という訳で、私のエドモントン週末旅行、大成功でしたよ!ハッキリ言って、私、またエドモントンに旅行に来たいです。みんなの言っていたショッピングモールにも今回は行かなかったですしね(天気が良すぎて、外にいたかったから・・・)。今回の旅は、エドモントンという街にまったくの期待をしなかったのが逆に良かったのかもしれません。でも、たまたま会ったエドモントン地元民は「あんたバンクーバーからエドモントンにバケーションに来るなんて変わった人だね~。普通は、私らがバンクーバーへとバケーションに行くもんなんだよ。まぁ~そんなにエドモントンが気に入ったのなら、真冬にここに来てみるんだね。ふぉふぉふぉ~」とそう意味ありげに言うと私に向かってほくそ笑んだのでした。


冬のエドモントン・・・一体どんな光景が広がっているのか。怖いけど見て見たい・・・。皆は「冬のエドモントンなんか行くもんじゃない!凍え死ぬよ!」って必死に私を止めるのですが、この冬、きっと私は再びエドモントンを訪れるに違いない・・・そんな予感を止めることが出来ないのでした。完。

(↑朝市。人は・・・まぁまぁいる?)

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