カナダDAYと私の半生
・・・なんてドラマチックな題名を付けてみましたが、大した内容ではない今回のブログ。先週末7月1日はカナダの建国記念日でした。ちなみにアメリカの建国記念日は7月4日。昨年はカナダ建国150年と言うことで、大々的なお祭り三昧だったのですが、今年は建国151年と言うことで、普通に地味な日でした。それでも、バンクーバーを含めカナダの街々では花火が打ち上げられ、ささやかながらお祝ムードが漂っていました・・・なんて言いながら、実は私、7月1日はほとんど家でゴロゴロして人混みをさけて引き篭もっていました。だって疲れが溜まって何もしたくなかったんだもん。でも皆様もご存知の通り、家でゴロゴロしても疲れって取れないんですよね。って分かっているのに、なぜ私の脳みそは活動的になりたがらないのか?それは永遠の謎である。
と、まぁそんなことはどうでもいいのですが、よく考えてみれば、私がカナダに留学&移住してから早20年近く経ちました。と言うことは、私の半生、すでにカナダで過ごしたってことなのです!(2年間はベトナムに住んでいたから、厳密に言えば半生ではないが・・・)。改めて自分の人生を振り返ってみると、カナダに来て以来の時間はあっという間だった!って感じです。日本からの交換留学後すぐに大学をやめ、カナダの大学に編入し、それから落ちこぼれないように必死に勉強し(たかどうかは記憶にないが、多分頑張ってたはず 笑)、学部卒業後はNPOで働き、さらに大学院に進み、そしてベトナムに行って、帰ってきて病院で働き現在に至る・・・って感じで、まとめて見ると案外あっさりしていて、「20年もかけたなら、もっと色々他にも出来ただろ!」って厳しい声も聞こえなくもないのですが、しかしまぁ、怠け者で根は小心者の私としては、かなり努力&冒険をしてきたのではないかと自分で自分を褒めてあげたくなるのです。ちなみにこの「自分に甘く褒めてあげる」クセは、ここカナダに来て私が学んだ素晴らしい習慣です(笑)。
こんな風に20年カナダに住んでみて、私の心と身体もすっかりカナダの水に馴染んだのですが、しかし同時に日本への望郷の念(?)がどんどんと強くなっていくのです。過去のブログにも書いたのですが、私は多分、新しい刺激が欲しいのだと思います。過去20年間の刺激的な生活を送ってきた結果、今はすっかり落ち着いてカナダ生活も平穏無事なのですが、それにより刺激がすっかり失せた今、私の血がワイワイと騒いでいるのです。私の友人達は、「なぜ今頃日本に刺激を求めるのか?」と20年前に飛び出した故郷に刺激を求める私を不思議がるのですが、私がカナダで過ごした20年の間、日本も変わり、そしてもちろん私の価値観も変わりました。その結果、私の知っている(と思っていた)日本と今の日本がどうやら違うようだと、毎回日本を訪問する度に感じるようになったのです。という訳で、日本で生まれ育って20年、カナダで生活して20年、合わせてしんぺー生誕40周年を記念して、来年はぜひ1年間無給休暇をとって先祖返りならぬ日本帰りをしてみようと計画しているのです。ただ周りからは「日本でしんぺーが働くつもりなの?それは無理じゃない?日本は厳しいよ!」と脅かすのです。そしてそれは、残念ながらあながち間違ってないとも思うのです・・・
カナダ西部のライフスタイルは「仕事よりもプライベートだぜ!」をモットーに人々は生きており、仕事は時間きっちり(っていうか、時間よりも早く・・・)終らし、残業はもちろんゼロ、遅くとも夕方5時には退社して、その後はヨガ&ランニングにいそしみ、ハッピーアワーに友人とお酒を飲み、ベジタリアンORビーガンの夕食を取り、夜10時には寝る!ってのがお決まりに(?)なっています。ってのが私のバンクーバーピープルに対するステレオタイプなのですが、もちろん私は終業時間と寝る時間以外はそんな事はやってません。しかし、組合にぬくぬくと守られてる医療ソーシャルワーカーの「残業や業務外のお付き合い一切無し」の環境はプライベートをのんびり過ごしたい私にはまさに理想的と言えます。そんなお気楽な職場環境でぬるま湯につかっている私を知っている友人達だからこそ、私の能天気な日本行きを脅かす・・ではなく、たしなめてくれるのでしょう。しかし実際に日本の職場環境はどうなんでしょうね~?最近はブラック企業が注目を集めているようなので、職場環境も良い風に変わったんじゃないかと期待してしまうのですが、私にはもちろん分かりません。でも、それを探るのも刺激になるんじゃね~?と寝ぼけた私は思うのです。
な~んて優雅に考えて出勤した3連休明けの今週、私は日本人並みに(???)超忙しく働かされております。と言うのも、私の同僚が今週はバケーションを取っていてお休みなのです。いつもなら彼女の仕事をカバーしてくれるCasual Social Workerを付けてくれるはずになっているのですが、今回はたまたま彼女の仕事をカバーしてくれるCasual Social Workerが見つからなかったのか、それとも予算を浮かすためにわざと上司がCasual Social Workerを付けなかったのか(きっとこれに違いない!)、とにかくカバーしてくれる人がいないので私が同僚の分も働かないといけないのです!つまり通常業務x2倍+連休明けの溜まった仕事となるわけです(涙)。可哀想なしんぺー君は、始業開始から終業時間まで透析科の患者さんの間を休むまもなく行ったり来たりしています。昨日なんてお昼食べる時間もなかったよ!!!!!と誰にともなく怒りをぶつけたくなります(厳密に言えば私の上司に・・・)。私の同僚Rさんが帰ってくるまであと2日。あ~仕事やめてぇ~!と思ってしまうこの根性なしの私に、果たして日本での就業なんて出来るのでしょうか?と再び自問してしまうのでした。
・・・という訳でカナダ建国記念日は、自分の半生と来年1年間の日本行きを考えるきっかけとなったのでした。でも今はとにかく早く私の同僚Rさんに帰ってきて欲しい~!!!!
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