バンクーバーも猛暑なり


アメリカでは51℃、日本でも41℃と、なんだか世界中で猛暑が続いているようですが、バンクーバーも例外でなく、いつもとは違った異常な暑さが続いています。特にここ数日は猛烈に暑く、なんと30℃を越えましたよ!あつい~!


・・・・・・あら?あらら?「30℃ぐらいで暑いなんて言ってんじゃね~よ!」なんて声が日本から聞こえてきたような・・・・・・・


確かに日本の夏と比べると、ここバンクーバーの夏は暑いと言っても極楽に違いありません。基本的に湿気・湿度も低いので、日陰に入れば涼しいし、海辺に住んでいる私のアパートには爽やかな海風も入るのでクーラーなんてものは家にはありません。昨夜はちょっと暑かったけど扇風機をつけたら良く眠れました!あ~快適!・・・あら?あらら?もしかして私、自慢しちゃってますか?笑



しか~し、バンクーバーでも暑いと所は暑いのです。例えば、私の病院の近所。ここは高台の上なのですが日差しが強く、そして風があまり吹きません。ですので、ジリジリと焼けるような暑さです。そんな中、休憩時間に散歩に出かける私はバカ者で、病院に戻ってくる頃には汗だくになって頭もボーとしています。でも病院の中は冷蔵庫のように冷え切っているので、汗がそのまま凍るようで、今度はブルブルと震えながら患者さん用のブランケットを被ることになるのです。そんな訳で、最近具合が悪いのですが、これは自業自得でしょう。ところが、こんな風に具合が悪くなっているのは私だけではないらしく、昨日などは全職員に病院からメールが送られてきて「なんだか知らないけど、病欠が最近急増しています。職員が不足すると病院も困ってしまうので、どうぞ皆さんお体を大切にしてくださいね」と言うような、職員を心配しているのか、ただ単に病院運営を心配しているのか、どっちなんだか分からない連絡が来ました。でも私が要約すると「夏で天気がいいからってズル休みするんじゃねーぞ!」という脅かしに違いありません。でも本当に私のように、外と病院内の温度差で具合が悪くなってしまう職員も多いんじゃないかと思うのです。今のところ、私の患者さんの中で熱中症にかかった人はいないようなので、それは幸いです。



さて日本と比べたら、まだまだ「暑い!」なんて申し訳なくて言えないバンクーバーの「猛暑」なのですが、だからこその問題もあるのです。私はもうかれこれバンクーバーには20年ほど住んでいるのですが、通常のバンクーバーの夏は、25℃~28℃くらいで、爽やかさっぱり最高~な季節なのです。そんな土地柄なので、ほとんどのアパート・マンションにはクーラーなんてものは設置されていません。またバンクーバーの冬は雨&曇りで日照時間も短く暗いので、出来る限り光を入れ込むために「全面ガラス張り!」がスタンダードになっています。

こんな↑のようなバンクーバーではお決まりなアパートに私の友達も住んでいるのですが、いま彼は熱中症5秒前の状態です。まず、彼が住んでいるアパートは全面ガラス張りの南向き、おまけにロフト仕様。窓は開かず、バルコニーのドアしか開けられないので、風の通りはほぼゼロ。おまけにバンクーバーの夏の日の入は夜の10時30分ときているので、彼の部屋にはたっぷりとお日様が入り放題。クーラーなんてないので、寝る頃にも彼のベットがあるロフト部屋には熱気がムンムンと籠もっています。扇風機をかけても、温風ヒーター状態で冷えるどころかますます暑くなる始末。とうとう我慢できず近所のホテルへと越していきましたとさ(笑)。



でもこれ正直、笑ってばかりもいられません。だってこんなアパート・マンションに住んでいる人はごまんとこのバンクーバーにはいるのですから・・・私を含めて。ここ数年、バンクーバーではクーラー無しでは寝られないような熱帯夜も増えてきました。これはやはり異常気象のせいなのでしょうか?この調子で毎年暑くなってきたら、バンクーバーでも熱中症が大発生するのは目に見えます。そしてそれは、私達の患者さんの生命の危機にも繋がるわけで、「うちは涼しいから平気だもんね~」などと戯言を言っている場合ではないのです!という訳で、うちにもそろそろクーラーなんてハイカラなものを入れる時が来ているのではないかと思うわけであります(・・・ん?なんか話がずれていってる!?)。



さて、今回の私のブログ記事がゆるく、なんとなくどうでもいい感じが漂っている理由は、私の直属の上司・マネージャーが今日からバケーションで4週間もお休みになるからなのです!!!別にこのブログはマネージャーに頼まれて書いている訳ではないんですけど(笑)、でも上司がいないってだけで一気に心と身体(のコリ)が軽くなるのはなぜなんでしょう?常日頃ネチネチやられてる訳でも、細かく指示されている訳でもないのに、なんだか自由になったような開放感を感じて、そして同時にダラ~っと怠けたような気持ちにもなるのです。まるで夏休みの小学生の気分です。そんな訳で、今週の私はとても穏やかで注意散漫な感じで仕事をしております。



・・・なんてダラけていたら、私のお気に入りの患者さんが今朝お亡くなりになったって話をさっき聞いて、一気にグッタリしてしまいました。透析科で5年近くお付き合いした患者さんでお話もよくしたので、なんだか力が抜けたような感じで、今日はもう帰りたいな~・・・なんて情けない気持ちになってしまうのも怖い(?)上司が不在だからでしょうか?いやいや、これが腎臓透析科で働くソーシャルワーカーの運命。患者さんの死から逃れる事は出来ないので、やはり慣れるしかありません。



なんだか暑さのせいで頭がボーとするせいか、はたまた上司不在でダラけてしまっているせいか、今ひとつ締まりのないブログ記事となってしまいましたが、まだまだ続く猛暑、どうぞ皆様も熱中症にはくれぐれもご注意ください。



PS:ちなみにバンクーバーの暑さは「猛暑」ではなく「真夏日」だそうです。猛暑日とは35℃以上の日の事を指すらしい・・・そんな「猛暑日」がバンクーバーに来ない事を祈ります。ちなみにベトナムのハノイに住んでいた時の夏の暑さは人生至上最悪でした。ハノイから東京に着いたら「東京の夏ってこんなに涼しかったっけ?」って思うほどハノイは暑かった~!

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