久しぶりのブログ更新・・・なまけ&ストレスの原因は?
どうもご無沙汰していました。8月以来の登場です。覚えてますか私のこと?(笑)。まだこのブログを読んで頂いている人がいるのかどうかも不明なのですが、とりあえず久しぶりに近況報告をしてみたいと思います。
私は相変わらず腎透析科でソーシャルワーカーをしています。とくに大きな変化もなく、しかし小さくイライラする事は多々あるという、まぁー通常営業(?)と言えなくもない職場環境なのですが、なんとなく秋が深まるに連れ、気分の波がやって来て「あ~なんだか、何もかもめんどくせ~」というような脱力感に見舞われ始めたのです。もちろん、これでも一応プロ!なので、患者さんの前ではダルダルなところは見せませんよ(って当たり間だろ!?)。しか~し今ひとつ無力感が消えないのです。「どうせこんなに頑張ったって、根本の問題なんて解決しないんだぁ~!!!」と毎度毎度の患者さん達が抱えるお金の問題、介護の問題、通院の苦しみ、なんかに対応しながらふと虚しさを感じてしまうのです。さらに、これはなぜなのか分からないのですが、秋になるとお亡くなりになる患者さんが急増するのです。せっかく手塩にかけて(?)せっせと面倒をみてきたお馴染みの患者さん達が亡くなっていくのを見ていくのも、こんな虚しさを助長させてしまう要因になるのでしょう。そんな訳で、今更ながら「新人ソーシャルワーカー」でもないのに、なんだかイキナリ燃え尽き症候群になりそうな気配がしてきたのでした。そうなると、この「カナダでソーシャルワーカーしてみませんか?」のブログも意気消沈気味となり、どちらかと言えば「あ~こんな仕事やめてぇ~」な気分になってしまい、とても人様にこんな仕事をお勧めすることなんてできないやね~・・・的な暗~い気持ちになり、さらに面倒くささも加わって、ブログ更新を後回し後回しにして今日に至ったのでした。
あらま、しんぺーさん大丈夫ですか?って心配してくださった皆さんどうもありがとう(涙)。はい、大丈夫です!私、毎年秋になるとこんな風になるんですよ。夏から秋にかけての四季の変化にどうやらついていけないようです。おまけにバンクーバーの秋=雨季。シトシトと降る雨が何週間も続くと気分もジメッとしてしまいます。そうして私は、日光を浴びない変温動物のように、熱意を感じないままとりあえず仕事はこなす、というあまりプロとしてはおよろしくない状態になったのでした。しかしそんな私に情熱(?)の火をつけてくれる人が登場したのです。その人の名は看護師のRさん・・・
看護師のRさんは腎臓移植に関わる仕事をしていて、うちの透析科には常駐していないのですが、私の担当患者さん達の移植に関係することでたまに電話やメールでやり取りする間柄です。しか~し、私とRさん実は因縁の関係なのです。事の発端は去年の今頃・・・Rさんが私に「あなたの担当患者さんAさんに腎臓移植手続きの説明しといて!」と頼んできたのです(しかも命令口調で!)。技能はともかくとして、プライドだけは人一倍高い中堅ソーシャルワーカーの私としては、この命令口調にカチ~ンときました。やわらかく「お願いできますか?」って頼まれたら「はい、お任せください!」と爽やかに言えるのに、「やっといてね!」と命じられると、「それってお前の仕事とちゃうんかい!?」と反抗したくなる心の広いソーシャルワーカーの私。ムカついた私は「Rさん、それってあなたの仕事ですよね?」と言い返すと、「だってシンペーはその患者さんと週三回透析科で会うんだから出来るでしょ?」って言って来るのです。それでさらにムカッときた私は「Rさん電話持ってますよね?いまからAさんの電話番号教えるので、Aさんに電話かけて説明してあげてください」と言うと、Rさんは「Aさんの電話番号くらい知ってるわよ!」と叫んで電話を切ったのでした。なんなんだこの人!?とイラついたのですが、まぁ~私の業務に支障をきたす訳でもないので放っておいたのでした。すると2週間後、病院のソーシャルワーカー部長に突然呼び出され「シンペーの仕事ぶりに苦情が来てるんだけど・・・」と心配顔の部長に言われました。え?クジョー?自慢ではないのですが、今まで「お褒めの言葉」しか受け取った事のないこの私に苦情だなんて・・・一体どうしたことでしょう。でも、「ソーシャルワーカーSは、言われた仕事をしない!」っていうその苦情の内容を見て、それがRさんからだという事が直ぐに分かったのでした。「むむむ、チクリやがったなRのやつ!(呼び捨てしちゃった 笑)」。結局、私、R、そしてソーシャルワーカー部長の三人で面談を開き、お互いの職務内容を確認したのでした。その面談の場でRはぬけぬけと「もちろんソーシャルワーカーさんに負担をかけるつもりなんてありません。本当にシンペーの出来る範囲で助けてくれればそれでいいから」と急に笑顔でしおらしく言うではないですか。そんな甘い言葉に騙されてはいけません!簡単に他人を信用しない私は「出来る範囲でしか協力しませんから、よ・ろ・し・く!」と宣言し、場の雰囲気を悪くしたのでした。
さて、そんな過去があるRさんと私なのですが、一ヶ月ほど前に突然Rさんから電話が入ってきました。「シンペー、今回はあなたの仕事とはあまり関係ないんだけど言わせてもらうわ。ハッキリ言ってあなたの働くC病院の透析科は最低ね。看護師の質も悪いけど、何と言っても看護師長が最悪だわ。あの看護師長Lは、患者さんBさんの夫の相談にもきちんと対応しないし、電話をかけた私にもとっても失礼な態度なのよ。それにあの看護師長Lは・・・」って感じで私にイライラを電話口でぶちまけるR。あれ?私はいつからお客様相談窓口担当になったんだっけ?だいたい、なぜお前の愚痴を私が聞かなければならないのか?
叫ぶように話すRのせいで耳が痛くなってきたので電話の受話器を耳から離してもまだギャンギャンと声が聞こえてきます。患者さんの愚痴ならともかく、職員から同僚の愚痴を聞かされたって困るだけだし、おまけにRは私の友達どころか・・・天敵(笑)。いい加減うんざりした私はRの叫びを遮って「はいはい、言いたいことは分かりましたよ。それでRさん、あんた私に何をして欲しいんですか?」と言ってやったのです。私の冷淡で小ばかにしたトーンを感じ取ったのか、5秒間の沈黙の後、Rは「とにかくBさんと彼女の夫のサポートしてやって!!!」と叫んで電話を切ったのでした。
それから2週間後・・・私は透析科部長に呼び出されました。「シンペーの仕事ぶりに苦情が来てるんだけど・・・」と怪訝顔の透析科部長が言います。また苦情!?なんて考える間もなく、それがRからだということは直ぐに分かりました。今回の苦情は「シンペーの私への態度がとっても失礼な件について」(爆笑)。どうやらRは部長に「シンペーは私に小ばかにしたように“俺に何して欲しいの?”って言ったのよ!失礼なのよ!」と3回くらいリピートして部長に訴えたようです。もちろん私も事情を説明し、三者面談を要求。私も「文句があるのなら、直接まずは本人に言うべきじゃないんですか?」と熱く部長に語って、きっとそのうち三者面談が再び行われるはず・・・と思っていたら先日Rがうちの透析科職員向けに「腎臓移植講座」を開く事になり、私もそれに出席してきました。会場に入ってすぐにRと目が合って「ううう、気まずい」と思ったもののここで目をそらしたら負けです。森でサルやクマに遭遇して目が合った時も、目をそらした瞬間襲われます。そんな訳で「こんにちはRさん」と明るく挨拶し、そしてわざわざRさんの間隣に座る意地悪な私。ちょっと動揺を見せたRさんもプレゼンを始めると、私にも慣れたのか、敵ながら天晴れな、なかなか上手いプレゼンをするではないですか。私の質問にも快く答えてくれて、まるで2人の間には何事も無かったかのような温かい(?)空気が流れます・・・いやいや油断をしてはいけないぞシンペー!いつまたチクられるか分かったもんじゃありません。しか~し、私の口の悪い同僚なんかは「きっとRさん、シンペーとお友達になりたいんだよ。だからシンペーの気を引きたいんだよ~」なんてからかうのです。いや、しかし、それもありえるかもね。おばちゃん看護師のRさんだけど、もしかして私に気があるのか!?なんて考えるほど私は自意識過剰ではありませんよ。しかし、人生を振り返ると、最初は苦手だった人が気が付けば親友になっていた!なんて出来事も多々あり、あんがいRさんと私は似たところがあるのかもしれません・・・いーや、私は同僚をチクったりしね~し!とそんな気持ちになると悪魔のシンペーが囁きます。しかし出来る事なら同僚とはお互い信頼しあって気持ちよく仕事をしたいものです。そのためにも、やはりここは腹を割ってRさんとお話し合いをして、協調関係を築きたいという誠意を見せるのが大人のやり方なんじゃないかと考えるわけでございます。
さてここ数週間そんなこんなで揉めているうちに、私の落ち込んでいた冷めた心にもすっかり(怒り)の火がついて、それが上手い具合に仕事へのやる気へと繋がっていったのです。だって一生懸命仕事をすればRさんにチクられたってビクともしないもんね!とやはりここは、こんな風に私の心に火を灯してくれたRさんに感謝をしなければなりません。そうして、また再び患者さんとの信頼関係の強化、そして良い職場環境作りへとやる気を出し始めた私なのでしたが、なんと最近・・・円形脱毛を発見したのです(涙)。これ10年前に一度なったことがあるのです。それはちょうど修士論文の作成でこっぴどく担当教授からダメだしをされて猛烈なストレスを感じていた時でした。論文を出しても出しても赤ペンでダメだしされる日々に、髪の毛がどっさり抜けて、4つくらい円形が出来ましたよ。今回は小さいのが一個だけなのですが(今のところ)、円形脱毛は早めの治療が大切です。早速、家庭医の処に行って、ステロイドを円形脱毛部に直接注射で打ち込むという治療を受けてきました。これがまた超絶痛いのです。一回に5箇所くらい頭にブスブスと注射針を打ち込む時の痛みは格別です。こんな風に毛が抜けたのもRによるストレスのせいに違いない!そう思うと、ブスッと針が頭に刺さるたびにRへの憎しみが沸いてきます。あ~せっかくRさんと和解しようと思った気持ちが、このステロイド注射治療のせいで遠のいていく~。やはりRさんと私の関係はこれからもギクシャクしそうです。少なくともこの抜けた毛が生えてくるまでは・・・(おわり)
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