3月はソーシャルワーカー感謝祭!
みなさん知っていましたか?3月はソーシャルワーカー月間だってこと?私は忘れていました・・・っていうか知りませんでした。私がその事を知ったのは、病院のソーシャルワーカー達からPotluck Lunch に招待されたからです。ポットラックとは、それぞれが食べ物を持ち寄り、シェアして食べるパーティーの事。だいたい月に1回くらい、親睦目的に病院のソーシャルワーカー達はこのポットラックランチを催すのですが、私これ結構好きです。色んなものがビュッフェみたく食べられて「育ち盛り」の私にはピッタリのイベントです。そんな訳で、今回も一番乗りでいそいそとランチルームに行ったのですが、そこで初めて今回のポットラックが「ソーシャルワーク感謝祭」の一環であることをしったのです・・・だって「Happy Social Work Week!」っていうポスターが貼ってあったから(笑)。
さて本当に3月はソーシャルワーカー月間なのです。まず「世界ソーシャルワークの日」が3月19日にあります。今年のテーマはPromoting the Importance of Human Relationships「人間関係の重要性の促進」で、人間どおしの関係、そして人と環境との関係、そして将来との関係・・・と、人と環境と将来との「つながり」に重きを置いたテーマになっています。な~んて言いながら、抽象的過ぎて私も「なんのこちゃ?」って今ひとつ分からないんですけど、それは国際ソーシャルワーカー協会の案内をしっかり読んで理解しましょうね。ちなみに長崎国際大学の学生が「2019年世界ソーシャルワーカーデー」動画を作って、今年のテーマを分かりやすく説明してくれています。なんて感心な学生諸君!
さらにカナダでは3月が正式な「ソーシャルワーク月間」と定められていて、私が住むブリティッシュコロンビア州では、3月4日~10日が「ソーシャルワーク週間」として公式に制定されています。一応(?)州の子供家族省の大臣も「大変なお仕事いつもご苦労ですね」と労ってくれたようです(BC州官報によると)。
そんな訳で内輪ではお祭り状態(?)な3月なのですが、内輪から一歩外に出れば、やっぱり誰も知らないソーシャルワーク感謝祭・・・悲しい(涙)。なんかソーシャルワークの歴史って、いかに社会に我々の仕事を認知してもらうか!という闘争であったような気がします。でも、あんまり成功していない感じ。カナダではある程度ソーシャルワーカーという仕事は認知されているのですが、でも「ソーシャルワーカーと言えば?」と一般人に尋ねれば「児童福祉の人!」と9割方答えるように、結構偏った見方をされます。そして「ソーシャルワーカーって大変な仕事だわね~、そんなあなたは優しくていい人ね~」と聖人扱いされるかと思いきや、同時に「ソーシャルワーカー!?」と子持ちのお母さん方の顔には緊張が走る言葉でもあるのです・・・なぜって?それはソーシャルワーカーは「子供を親から引き離す鬼(なまはげ)」みたいなネガティブなイメージ・偏見も社会には浸透しているからです。そんな中「私は医療ソーシャルワーカーです!」なんて言うと、「え?病院にソーシャルワーカーなんているの?」とビックリされることが大抵で、カナダでだってまだまだソーシャルワーカーの仕事なんて大して認知されてないんだな~と思う瞬間です。
そんな訳なので、こんな風に国や州が正式に「ソーシャルワーク」月間や週間を制定してくれるのはありがたいと思うのです。でも、もうちょっと大々的に市民に宣伝できないの!?と欲張りな私は思ってしまうのです。だってテレビのドラマだって、病院ドラマにソーシャルワーカーが出てくることなんて滅多にないし、出てきてもお決まりの「子供の保護」役。それ以外にも医療ソーシャルワーカーは、患者さんの心のケアをしたり、財政難を救ったり、お家を探したり、バスやタクシーの手配をしたり、色々と患者さんのお役に立っているのに・・・でも確かにドラマにするには地味すぎる仕事なのかも・・・と卑屈になったりしてしまいます。せっかくの「ソーシャルワーク月間」なのに(笑)。ほんと、誰かソーシャルワーカーが主人公の映画でもドラマでも作ってくれませんかね~。いっそ国際ソーシャルワーカー協会が出資してハリウッドで作ってもらえばいいのに・・・ってそんな金ないか。
などと、ついついくだらない事を考えてしまうのですが、いえいえ、別に目立ちたくて私はソーシャルワーカーになろうと思ったのではないんです。だから、陰の下の力持ちでもいい!それでも患者さんのお役に立てばいいんだ~!とカッコよく思っていればいいんです・・・あ~それでもやっぱり「いつか、ソーシャルワーカーってかっこいいですね!」って言われるような仕事になればいいのにな~・・・と言う幼稚な願望が芽生えてしまうのは、今月の「ソーシャルワーク感謝祭」についつい期待してしまうからでしょうか?
それでも病院内の同僚ソーシャルワーカー同士で「おめでとう!ソーシャルワークの日!」と言い合うだけでも充分満足しました。お互いにお互いの仕事を認め合い、そして一体感を感じる。それだけでも「あ~こんな思いやりある同僚ばかりのソーシャルワーカーという仕事っていいな~」と思えてうれしくなるからです。それに加えて食べ放題のランチだしね。
という事で「世界ソーシャルワークの日」万歳!
(Social Worker Rocks! ソーシャルワーカーってスゲー!自画自賛ケーキ)
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