復活の兆し
バンクーバーはまだ8月だと言うのにすっかり秋らしい涼しい風が流れる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?
5月に椎間板ヘルニアになってからちょうど3か月・・・長かったような、短かったような、いや、でもやっぱり長かったこの3か月。クライシスに陥ると極端なことをする事で巷では有名?な私は、6月から「打倒ヘルニア!」目指し物量作戦に出ることにしたのでした。それは・・・月曜は「鍼(ハリ)の日」、火曜は「マッサージの日」、水曜は「医者の診察日」、木曜は「ジムでコアトレーニングの日」、金曜は「理学療法の日」、土曜は「マッサージ第2弾の日」、そして日曜は「水泳の日」というようなスケジュールを組んだのです。いや~忙しかった。毎日の仕事に加えて、仕事後も何かしらの「リハビリ」アポが入っているので、休む暇もなく腰痛になりそうでしたよ(笑)。でもこのようなスパルタ式リハビリスケジュールが功を奏したのか、ここ3週間ほどの間に目を見張るほどの回復をしてきました。
例えば、右臀部から足にかけての痛みはかなり引き、もう痛め止めを飲まなくても生活できるようになりました。また右足にも力が入るようになり、90%くらい普通に歩けるようになりました。そしてこれが一番嬉しかったのですが、麻痺でずっと上がらなかった右足の指がピーンと上を向いて上がるようになったのです!それも、突然「目を覚ました」かのように起き上がったのです。体とはなんと不可思議なものなのでしょう。
そういう訳で、最近はほぼ普通に歩けるので、また昔のような高速歩きもできるようになったのです。しかし人間とは(私とは!?)愚かな者です。ついこの間まではのろのろ跛行しか出来ず、杖をついたおじいさんにも追い抜かされ、「世の中から取り残されたような気持ち」を味わって、歩行障害への理解と共感を学んだはずだったのに、再びサクサク歩けるようになった今、「ちっ!遅っせぇな~!さっさと歩けや~!」と目の前をゆっくりと歩いている人々に息巻いて煽り歩きをしたくなる衝動に駆られてしまうのです。なんと浅はかで愚かなんでしょう。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったものです。私はこれからも己におごることなく自戒をしながら生きていかなければ、と肝に銘じるのでした(ってドラマチックすぎるか?)。それにまだ全快したわけではなく、またいつヘルニア痛&麻痺が復活するか分からないのだから・・・
それでもこんな煽り歩きができるくらいになって(煽ってはないけど・・・)正直すごくホッとしました。どんなに頑張って前向きにリハビリに取り組んでも、どこかで「でももし麻痺が治らなかったらどうしよう?」という不安感はずっと持っていたので、その麻痺が改善したことはまるで重しが取れたような開放感となりました。こうなると気分も晴れてきて、そしてまた身体の調子も良くなるという上向き基調になるのです。そして8月の終わりにしてこの心と体の好調感はとってもありがたいのです。なぜなのか?それは、来月から1年間の無給休暇「日本滞在計画」が始動するからなのです!!!
出発日は9月2日。いよいよ待ちに待った1年間の日本滞在がやってきます。3年前から準備してきたこの無給休暇。しかしヘルニアになってからはそれどころではなく、毎日のリハビリでいっぱいいっぱいだったのですが、体調がよくなってきた今やっと「日本滞在計画」の事を考えられるようになりました。そしてそれと共に興奮と不安も押し寄せて来ます。っていうか不安のほうが興奮よりも何倍も大きいけど。だってあと1週間切ったのにまだ全然準備もなんにもできてないんだもん。パッキングどころか、日本に持っていくものリストも出来てません。日本での携帯電話とか、住む所とかも未定のまま(でも両親との一年間の実家同居だけはゴメンです 笑)。おまけに、日本に行って何やるのかも全然決まってな~い(っていうか、そこが一番重要じゃね?)。という訳で、思いっきり行き当たりばったり感満載な1年間の無給休暇が始まろうとしています・・・涙
↑ 職場の上司に無理言って買ってもらったランバーサポート付き特注椅子(なんと定価8万円もする・・・マジで!?)
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