日本にて久々の登場!

数少ない読者の皆さん、本当にお久しぶりです。カナダで医療ソーシャルワーカーをやっているシンペーです。数少ない読者と書いたものの、私以外の読者が果たしてこのブログに残っているものかどうか・・・いやいや、それはさて置き、今まさにコロナ騒動の真っ只中、やる事がなさ過ぎて退屈で気が狂いそうなのでブログでも書かせてくださいよ!って感じで戻ってきた不届き者の私なのですが、こんな風に、しばらくやってなかった事を復活させた人もきっと多いはず・・・だよね?


暇すぎるって自宅待機させられてるの?仕事は?って思ったあなた!(って誰だ!?)

そうですよね、最後に私がブログをアップしたのは昨年8月(?)だから、それから今までシンペーがどこで何をしていたかさぞ興味をお持ちの事でしょう。そこで今回はコロナ騒動というこのまたとない機会を使って、私が今まで何をしていたのかをお話ししたいと思います。あ、でも医療ソーシャルワークとはあんま関係ないかも・・・こんな大変な時期なのに(汗)

過去ログにちょこっと書いた事もあったのですが、私は昨年の9月からカナダの職場から1年間の無給休暇(ってものがあるんですよ!セバティカルとも呼ばれてる)をとって、今現在は日本の首都、大都会東京で暮らしています。そもそもなぜ日本?なぜ東京?と思われる方も多いかと思います。というか実際よく聞かれる。なのでまずはそこから語っていきましょう!


まず日本に1年間戻ろうと思った理由:
実は去年ぐらいでちょうどカナダ生活20年目に突入しました。これって私の半生ですよ!人生の半分もカナダで生きてきたなんて信じられません。いや〜時の流れって早いというか怖いというか、歳を取ると共に時間の流れがどんどん加速していきます。こりゃ〜気を抜いたらあっと言う間にお爺さんになってしまうやね〜、と戦々恐々とする今日この頃・・・なんて、ま〜そんな年寄りトークはいいんですが、半生をカナダで過ごしてみて、なんか私、だんだん日本が懐かしくなってきちゃったんですよ。いや厳密に言うと、日本の方が楽しいな!って気分になってきたんです。別にカナダが嫌いになったわけとかではなく、多分カナダが自分にとって我が家のように心地良くなった分だけ、カナダ生活に刺激を感じなくなったんだと思います。そしてその反対に、日本の方が刺激的に感じ始めた。毎年日本に旅行に行くたびに、これも美味しい、あれも楽しい、日本て凄いな!って刺激をもらってくるようになり、刺激こそ充実感のスパイスだ!をモットーに生きている私にとっては、日本は今やまさにエキサイティングでトレンデー(カッコつけて英語使っちゃった 笑)の中心地にしか見えなくなってしまったのです。そんな感じで、日本にしばらく戻ってみたいな〜、住んでみたいな〜、日本生活を体験してみたいな〜と数年前から思い始めたのですが、「大体そもそも、僕はどうして日本を出て海外に行きたいと思ったんだろう?」という疑問までもが湧いてきたのです。というか、すっかり忘れちゃっていたのです。「隣の芝生は青く見える」とはよく言ったものです。若い時分(って言い方よくおじいちゃんが使ってたな・・・)、日本にいた時はおそらく日本の何かが気に入らなく海外に憧れを抱いていた私も、カナダに長く住んで、今度は日本に憧れを抱いている・・・こんな感じでしょうか?でも20年もカナダに住んでいたからこそ、今度は日本の良い面もしっかり見れるんじゃないかと思ったのです。さらに海外移住を決めた当時の決意、原点を日本生活を通して思い出す事で、今後のカナダ生活にもいい影響が出るんじゃないか、カナダで余生を過ごす覚悟もできるんじゃないか!と大袈裟に考えた結果、ここ日本で1年間を過ごしてみることにしたのでした・・・な〜んて言って、カナダに戻らなくなったりして 笑


なぜ東京なのか?
私の故郷は長野県の松本。ズバリ田舎者です。ごめんなさい、田舎者だと思ってない松本の人。私も子供の頃は松本が都会だと思っていました(笑)。そんな田舎者にとって、東京とは「憧れ」か「恐れ」のいずれかしかないのですが、私はずっと後者でした。「東京って怖いところだな〜」と毎回「警察24時」とかワイドショーの殺人ニュースとか見ては思ったものです。なのでたまに特急あずさに乗って新宿に行くのでさえもドキドキ・カチカチになっていました(八王子駅ぐらいからもう緊張してた 笑)。高校卒業後同級生が揃って東京に進学していく中、ひとり京都に進学したのも実は東京が怖かったからなんです。そんな私も成長し、カナダやベトナムでの海外生活も経験し、世界各地も旅行し、ついに立派な大人(と書いておじさんと読む)になりました。もう東京だって怖くないぞ!そんな訳で「東京恐怖症」を克服してみれば、東京とはなんて素晴らしいところなんでしょう。さすが日本の首都です。欲しいものはなんでもあるし、美味しい食べ物もいっぱい、遊ぶとこにも事欠かず、交通の便も良い。全国津々浦々、東京からならどこにでも行けます。それに東京の人は驚くかもしれないですが、意外と東京の方が安く生活できたりします。それは選択肢がいっぱいあるから。リッチに生活したければとことんリッチに、激安に生活したければとことん激安に生活出来るのが東京。田舎はそうはいきません。なんてたって選択肢が少ないんだから。そう考えると、良くも悪くも東京って日本では特別で特殊な場所です。とまあ、そんな田舎者の感想は良いとして、なんの話してたんだっけ?あ、なぜ東京か?それはズバリ・・・刺激!そう、結局、刺激なんです。日本で一番自分が刺激を受けそうな所に住みたかったんです。田舎生活には飽きました。バンクーバーも都会のようで思いっきり田舎だしね(名古屋みたいな感じか?あ、ゴメン、名古屋の人・・・)。でも20年ぶりの日本で、それも東京でのアパート探しには少しばかり驚かされ、大変(?)でした。またその話はいずれ。


という感じで只今東京にて生活しているのですが、まずそもそも、どうして1年間も無給休暇を取ったんだ!?って疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれないので、それもついでに・・・というか、一番大切だったりする。


私はここ最近ちょっと医療ソーシャルワーカーという仕事に疲れを感じ始めたように思います。ブログを読んで頂いてる方ならご存知かもしれないのですが、一昨年くらいから円形脱毛になったり(今は治った!)、ヘルニアになったり(90%回復中)、と身体的な問題が出始め、また精神的にもイライラすることが多くなっていきました(特に同僚のKさんに!!!怒)。患者さんとの業務にも「あ〜またこの問題か〜」と患者さんは違えどおんなじ問題・仕事を延々と繰り返しているような気分になり、どんどんとやる気が失せていくのも感じ始めました。

ソーシャルワークのような人の問題と向き合う仕事をしている人間にとって、「あ〜あ、また同じ問題・ケースだよ」って思うのはあまりいい傾向ではありません。それは患者さんそれぞれと向き合えなくなっている兆候であり、それぞれが持つ個性・特性・社会環境まで気が回らなくなっているからです。きっと患者さんも「なんだこのソーシャルワーカー?感じ悪いな」と思われたに違いありません(笑)。おまけに患者さんにもイライラし態度にも出始めていた私だったので、間違いなく「感じ悪い」ワーカーに思われてました。完全にソーシャルワーカーとして終わってます。

という訳で「こりゃまずい!」と思った私は、自分が燃え尽き症候群にかかって、人様にも迷惑をかける前に、ちょっと休憩した方がいいなと思い、そしてこの1年間の休暇を取ることにしたのです。私の恵まれた職場環境には大感謝です。普通はこんな事は容易に出来ることではないので、現場で長く働いておられるベテランソーシャルワーカーの方々はきっと上手く燃え尽きないように日々努力されているんだと思います。しかし私は根が「あまちゃん」というか、繊細というか、怠け者なので、ストレスを溜め込むだけ溜め込んで「あ〜もうダメだ〜!逃げさせてくれ〜!」となってしまうようです。人様には認知行動療法とかいっちょまえに教えてるのにね〜。ま〜そんな感じで始めた東京生活ももう8ヶ月が過ぎ・・・すっごいリラックスできてますよ!!!東京最高!日本生活バンザイ!


もうこのまま日本に一生住んでもいいカモン〜。ってまで思ってしまうのですが、ここで皆さん忘れてはいけない事が一つ・・・それは私が現在日本では無職だということ!
「そりゃ働かないで毎日ぷらぷらしてればハッピーだわさ!」との声が聞こえてきそうですが、その通りなんですよ。日本の生活を体験したいといいながら、日本で働いてみなきゃ、日本の真の姿など見えるはずがないだろ!との正論は痛いほど感じるのですが、しかし、ちゃんと休息も取ってリラックスしたいし・・・だがせっかくの貯金を何もしないでただ無駄に使うのも嫌だし・・・でもどこで働けばいいんだろう・・・という葛藤を感じながら東京生活する今日この頃。なんだか立派に引きこもってしまった感じもなくもないのですが、さらに追い討ちをかけて、このコロナ騒動。私のいくつかのプラン(求職活動も含む)もコロナ様がぶち壊してくれたせいで、今はもう働くチャンスはなさそうです・・・とほほ。でもそれよりも全国津々浦々旅行にいけない事の方が100倍辛いけど(笑)。腰痛に効く温泉に行きたいよ・・・


じゃーこの8ヶ月間何を日本でしてきたんだって?それいい質問です。

それではこれからこのブログを通して、私が日本で何をしてきたのかをこの暇な自粛期間中に書いていきたいと思います。せっかくなので私のソーシャルワーカー的観点も含めて!ぜひ、お暇だったら読んでみてください。

ちなみに参考までに以下が私がやってきたことのまとめ:

2019年9月:アパート探し・引越し
2019年10月〜11月:自動車教習に通う(え?免許なかったの???)
2019年11月〜20年1月:都内の大学生に「カナダのソーシャルワーク」をレクチャーする
2020年2月〜現在:東京でコロナ生活を営む(涙)


と言うわけで、次回は私の東京引越し経験を書いてみたいと思います。

それではご機嫌よう!

なんだか随分ソーシャルワークネタから離れてきてるけどこのブログ・・・・・すんません。

うちの近所を散歩中に見つけた自然•••都内なのに探せばあるんだね

カナダでソーシャルワーカー Social Work in Canada

カナダでソーシャルワークをしてみませんか?

4コメント

  • 1000 / 1000

  • Shimpei

    2020.05.20 11:46

    @minminminminminminさん コメントありがとうございます!F先生のゼミでの講演の際には、大変お世話になりました。皆さんと色々お話できてすごく楽しかったです。私のプレゼンがお役に立ったかどうか自信はないのですが、また機会がありましたらぜひF先生ゼミへお伺いしたいと思います。 それにしても同じ地元だったとは!あずさの話、共感して頂き「あ、やっぱり僕だけじゃないんだ(笑)」と心強く(?)思いました。 大学での勉強、この時節柄、大変だとは思いますが頑張ってください。カナダでの大学院、私はお勧めします!良い経験とチャンスになると思いますよ〜。何か質問なんかあったらお気軽にどうぞ!
  • minminmin

    2020.05.18 17:32

    初めてコメントさせて戴きます。 昨年度都内の大学の某F先生のゼミでしんぺーさんのお話を聞かせていただいた者です。 その節は大変興味深いお話を聞かせていただいてありがとうございました。 あれからカナダの大学院について興味を持ち、時々検索していたところ偶然こちらのブログを見つけ、 大変興味深く読ませて頂きました。 ちなみに私も中高を松本で暮らしており、今も実家は安曇野にあります。あずさに乗って東京行く時八王子くらいから緊張していたという話、めっちゃわかる!と笑ってしまいました。 今は大学も全て通学によらない授業になっています。通学再開はいつになるかわかりませんが、またぜひF先生のゼミでお話お聞きできれば嬉しいです。 時節柄お身体ご自愛くださいませ。
  • Shimpei

    2020.05.14 09:35

    @もぐたんもぐたん さん、 読んでいただいてありがとうございます。 誰も読者はいないんじゃないかと思っていたので、メッセージ嬉しかったです! どうぞ今後ともよろしくお願いします。