ついに争い勃発!?温度調整の難しさ


みなさんご存知の通り、私は3人の腎臓ソーシャルワーカー達と一部屋(事務所)を共有しています。それほど大きくない部屋なので、時には和気あいあいと、そして時に「うるさぁーい!」と電話の声が聞こえないくらい喧しくなります。それでもお互いに支えあいながら、楽しく仲良く仕事をしていたのです、そうこの問題が表面化するまでは・・・



その問題とは室温調整。私の勤める血液透析科の館内は基本的に涼しい(って言うか寒い)温度設定を夏冬季節に関係なくしてあるようで、働いている私でも寒いと思うので、患者さんなんかブルブル震えながら毛布を首まで巻きあげていつも透析しています。そして私はずっと疑問に思っているのですが、どうしてそんなに低温設定する必要があるんでしょうかね?透析の機械が低温を要求するんでしょうか?とにかく理由は分からないのですが、寒そうにしている患者さん達が不憫でなりません。



さて、ブルブル震えているのは患者さんだけじゃありません。私もなんです。なぜなら、私の事務所、温度設定が出来ないんです!一応、壁には温度設定用のツマミがあるんですが、これを仮に50度に設定しても何の変化も起こりません(実際やってみたことがある)。あとで管理人のおじさんに聞いたところ、この事務所の空調は全館と繋がっているので、個別に温度調節をすることは出来ないとのこと。え?じゃーこのツマミは飾りなの?ってことは、この寒い環境変えられないんですか~!?と私と、同僚のCさんRさんは一斉に叫びました。だって本当に寒いんですよこの事務所。夏場にガンガンかかるクーラーだってひんやりして寒いのに、冬場でも平気でクーラーがかかっているんです。激寒、南極隊員もビックリ!極寒のソーシャルワーカー部屋がC病院には存在するのです。



このままでは凍えてしまって仕事が出来ないどころか生命の危機にも瀕してしまう、ということで、Cさんが物置き場から小型電気ヒーターを見つけてきたのです。さすがベテランソーシャルワーカーのCさん、仕事がデキル!そしてこの小型ヒーター、すごい効果があるのです。事務所のスペースが狭い事と窓がない事が幸いして、入り口のドアを開けっ放しにしても、この小型電気ヒーター1台で、あっという間に室内が暖まるのです。これで患者さんと長時間相談業務をして冷え切った私の体も、ソーシャルワーカー部屋で暖を取って暖めることが出来るようになったのです。



あ~極楽極楽~と新たな熱帯生活を事務所で楽しんでいた矢先、ブチッとそんな極楽の源、小型ヒーターのスイッチを切ってしまう不届き者が登場したのです。彼女の名はSさん・・・私のもう一人の同僚です(涙)。Sさんは「なんて暑いのこの部屋!外はすっごい良い天気なのに、ヒーターつけるなんて信じられないわ!」と叫ぶ彼女を、私も、Cさんも、Rさんも黙って仕事に集中しているフリをして聞き流したのでした。みんな自分に矛先が向かないように、そして争いが起きないように、平然と知らないフリをするところはさすがソーシャルワーカーだな!って感心してしまいました。それにしてもSさん、確かに外は良い天気だけど、窓もないこの部屋で、おまけにクーラー全開なんだから晴れでも雨でも雪でも、この事務所の寒さは常に一定なんだけどな~と彼女の論理にも疑問をもってしまいます。



それからというもの、この電気ヒーターを巡って、受動的争いが勃発するようになったのです。Sさんがいない時は、私、Cさん、Rさんの誰かが率先してヒーターを付けます。そしてSさんが部屋に来ると、Sさんがヒーターを消します。そしてまたSさんが部屋を出ると、私、Cさん、Rさんがヒーターを付けます。そしてまたまたSさんが部屋に戻ってくると、Sさんはヒーターを消します。そして・・・っていう具合に、この可哀想な小型電気ヒーターはめまぐるしくオンオフ運動をする羽目になるのでした。



私、Cさん、Rさん、三人ともこの部屋は極寒だという事で意見が一致しています。Rさんなんて患者さん用のシーツを二枚も体に巻きつけています。ではなぜSさんだけが、この部屋が寒くないと感じるんでしょうか?私も一生懸命考えてみるのですが答えが出ません。唯一、私が考えられる可能性は、人種の違い。。。Sさんは白人で、残りの私たち3人はアジア人。それくらいしか違いが見つかりません。体系だってそんなに違わないし、年齢だって同じくらいです。実は私、以前どこかで聞いた事があるのです。白人の体温は1Cぐらいアジア人よりも高いと・・・さっそくグーグルしてみました。



グーグル検索で研究論文をいくつか読んでみた結果・・・人種による体温の差はないそうです!えーマジで???ってのが私の感想でした。だって、真冬でも短パンTシャツで歩いているのって白人の人しか見たことないし、夏場でもちょー冷たい海で水遊びしてるのもほとんど白人の人だし、Sさんも電気ヒーター毎回消すし・・・ってことで、ぜったい体温差があると思ったのに。これで私の仮説も消えました。なぜSさんがこの部屋を寒いと感じないのか?という疑問は、永遠のなぞとなってしまったのです。



さて私の人種差別的な見解も間違っている事が分かったのですが、それではこれから一体どうすればいいのでしょうか?多数決で決めて、Sさんに「暑い」のを我慢してもらうか、それとも私たち3人が我慢して毛皮に身を包むか(あ、ダメだ!Sさん動物愛護のビーガンだった・・・)、そうじゃなければこのまま受動的オンオフ争いを繰り返すか・・・みなさん一体私たちどうすればいいんでしょう?



私は、いずれオンオフ運動に耐えかねた小型電気ヒーターがぶっ壊れるか、温度調整問題によって人間関係に歪が生じ腎臓ソーシャルワーカー同士で大喧嘩するかのどちらかだと読んでいるのですが、どうなることやら・・・はぁ~(と吐く息も白い 涙)

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